賢者は言った。

私が初めてレッスンを受けたとき、患者さんとのことでの悩みについて相談しました。

私:「首を痛める人に首を痛めないように動く方法を教えるにはどうすればいいですか?」
  「教えても、どうしても痛めるように首を動かす方が多いのです。」
先生:「では、あなたがまず首を動かしてみて。」

私はこんな感じ。と動かしてみました。
それに対して先生は一言。
「できてないよ。」

そして、こんな話をしてくれました。

賢者の話

ある所に賢者がいました。たくさんの人が相談に来て悩みを解決してもらいました。
そこにある母親がやってきました。
母親は賢者に相談します。
「子供が砂糖が大好きで、あまりにたくさん食べるのです。なんとかしてやめさせたいのですがどうすれば良いのでしょうか?」
賢者は答えます。
「一か月待て。」

そして、先生は私に質問しました。
「なぜ、賢者は1か月待てと言ったと思う?」

しばらく考えた私は答えます。
「自分が砂糖を断つために必要だったから?」
自信なさげに答えてたと思います。

それに対して先生が話します。
「その通り。自分がわかってないものを人に伝えることはできないよ。」

私の最初の失敗

最初は混乱しました。

なぜなら、自分はまだまだとはいえ医学的な知識を学び、痛みを取りたい一心で首の痛みを取るためのアドバイスをしている「つもり」だったからです。
私のどこかが傲慢だったのです。

学んできて少し分かり始めました。自分が首の動きについて知らなかったことに。
首を痛める動かし方を自分も実践していたのです。首の動きについて知らなかったのですから。

今でもまだわかっていないことがあるのでしょう。
でも、学んできて、不思議なことに自分の身で気づいた点は他の人の体ではどんなに小さくても段々とわかるようになります。

これは私のレッスンにおける、最初の失敗の話であり、私にとっては大切な学びの話でもあります。

ワークの活用

私たちはよく、相手をどうにかしたいと思ってしまいます。
でも、本当は相手を変えることなんてできません。
自分が変えられるのは自分だけです。

だからこそ、何かの際には相手に伝える手段が必要です。

その伝え方は、一方通行の伝え方ではなく、自分がまず実践し、そうすることで相手に伝えることができ、そしてその結果相手がどう選択しても受け入れられるようになる伝え方です。

人と人が出会ったとき、どんな出会いであれ、何かしらの影響がお互いにあります。
実践することで、自分の身に起こったことや、難しかった所なども初めて伝えることができます。
それでいながら、その実践したことを相手が選ばなかったとしてもそこを強要しません。
でも何かしらの影響があるかもしれません。

それは自分のケアであり、相手と自分自身との関係のケアでもあります。

賢者の話で言えば、賢者は砂糖を断つことを実践し、そうしてはじめて相談者の子供に砂糖をやめるようにお誘いします。そして、その結果子供が砂糖をやめようとやめまいと、賢者自身は平和なのです。

その姿はきっと人々の頭のどこかに深く刻まれます。人々は何かを賢者に感じ取っているからです。人はお互いに言葉以外でもコミュニケーションを取っているのです。

さらに、ひょっとしたら相手が実践しなかったとしても、お互いにコミュニケーションを取ることで、新しい何かが生まれる可能性もあるのです。

自分自身を学んでいく探求には、嘘はつけません。体のどこかが何かを発します。でも、それは本当は優しく何かを教えてくれているのです。そうした探求が自分自身を優しくケアすることにつながります。自分自身が少しずつ変わる。そんな探求を行ってみませんか?あなたが参加することで探求はきっとあなたと参加者に豊かさをもたらします。

ワークについて
ワークを受ける

新着記事を購読しませんか?

上の購読ボタンから登録することで、新しい記事が投稿されるとお知らせが届きます。メールアドレス不要で無料です。

関連記事

  1. 鳩の片足の教え

  2. ストレスって何だろう?

  3. 心のもつれをほどく

  4. 鏡よ鏡、自分は何点?

  5. 質の良い食事のために

  6. 現実との口論

  7. 「こり」や「痛み」が改善しない謎を解き明かす

  8. 電車で隣の人が眠って、もたれかかってきたときに気分よくいられる方法

その他の記事

  1. コラム

    賢者は言った。
  2. クラスの予定

    9月のクラスの予定
  3. コラム

    元に戻す
  4. コラム

    心のもつれをほどく

おすすめの投稿

  1. クラスの予定

アーカイブ

新着記事を購読しませんか?