現実との口論

「姿勢」という単語を聞くと、いつも思い出す話があります。
私の先生が教えてくれた話です。

ある生徒さんの話

先生のもとにある生徒さんがレッスンに通い続けていました。
その生徒さんの体は曲がっており、真っ直ぐになりたがっていたそうです。
しかしその生徒さんの体の構造はすでに変化しており曲がっていました。
真っ直ぐになりたければ、唯一の道は体を緊張させて自分の体の自然な構造に逆らうことだったそうです。

「その生徒さんが自分の体の構造を受け入れ構造自体の友達になること」
それこそが本当の自由への道だったそうです。

そこで先生の手についてきて、自分自身の構造を受け入れる。自分のありようを受け入れてもらうように触れたそうです。

「どんな感じがしますか?」
「とても楽です」
その生徒は真っ直ぐにはなりませんでしたが、自由にはなれました。

自然

先生は続けます。

自然こそが物事の真実です。
ですが自然は必ずしもすばらしいことを意味しません。
「自然」についてこのように表現することができます。

「物事はあるべきようにある」

現実との口論

私たちは、頭の中での考え方に現実を無理強いさせようとすることがあります。
この戦いには勝ち目はありません。敗北が待っています。

以前、自分が今とは違うストレッチをやっていたときの話です。
ストレッチの目的は「体を柔軟にすること」でした。

自分自身の今の体ではなく、思い描いていた体になるため、頑張ってストレッチをしていきます。
その結果は・・・体を痛めました。

そこで、ストレッチが過度だったことを反省し、もっとソフトに行っていくことにしました。
翌日にも体に痛みがありました。

どんなストレッチをしても、痛みの程度に差はあっても痛みはありました。

自分自身の体を否定して、理想的な目標を押し付けても、現実と口論するばかりです。
私は連戦連敗。敗北し続けました。

ある日、ストレッチをする際に、自分の今の体の条件を受け入れ、ストレッチの最中にも頭で思い描いたストレッチの完成形ではなく、今の自分の体を動かしたい方向へほんの少し動かすことだけをやってみました。

自分にとっては物足りないような、ストレッチとして間違っているのでは?と思うぐらいに繊細にほんの少し伸びる程度です。そこで筋肉に伸びるのを任せて待ってみました。

ほんとに微々たるものですが、効果がありました。
私は自分が頭で思っている以上に柔軟性が無かったのです。

この成果を得たとき、自分の体と対話ができた!と思いました。

それからこのストレッチの方法が大好きになりました。
今でも微々たるものですが、少しずつ変化があります。

シンプルな質問

先生は最後にこんな問いかけをしました。

今日はこのシンプルな質問を自分に問いかけてみてください。
「願望によって自分が硬くなっていくなら、どうしてそれを望むのだろう?」

ワークの活用

私が行っているストレッチの方法は、とても地味です。でも私にとってはケアになることでした。
施術の現場で、ストレッチを無理に行い、大きな内出血を伴って筋肉を傷める方や姿勢によって背中や腰を痛める方にお会いします。なかには自分の構造と喧嘩をしながら、どんどん神経を痛めていく方もいらっしゃいます。

シンプルな質問を自分に問いかけることがとても大切になります。
答えは自分の体が教えてくれます。

体はいつも本当は優しく何かを教えてくれています。そうした探求が自分自身を優しくケアすることにつながります。自分自身が少しずつ変わる。そんな探求を行ってみませんか?あなたが参加することで探求はきっとあなたと参加者に豊かさをもたらします。

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