背中が痛くなる姿勢からの脱出する方法

筋肉の緊張で背中の痛みが気になるAさんとの会話です。
Aさんは背中の緊張が姿勢のせいであると言われています。
座るときの姿勢、誰もが一度は気にしたことがあるのではないでしょうか?
ひょっとしたら、ここでのやり取りがお役に立つかもしれません。

姿勢についての会話

◆ Aさん
「背中が痛いのです。」
「病院に行っても、問題が無いと言われ、姿勢のせいでしょうと言われました。」
「色々な施術を受けたのですが、やはり背中の痛みが戻ってきます。」

病院

背中の痛みは様々な病気によっても起こります。重大な内臓の病気でも起こることがあるため、調べることはとても重要です。病院でチェックを受けた、Aさんの行動は間違ってはいません。
病院での受診の仕方は下の記事も参考にしてください。


◆ コーチ
「どんな時に痛むのですか?」

◆ Aさん
「普段デスクワークが多いのですが、仕事をしているときに、段々と痛くなってきます。」
「病院で言われた通り、姿勢が悪いのは知っています。」
「それで姿勢を崩さないように気を付けているのですが、だんだんと疲れてしまって・・・」
「いつも仕事の終わりには背中の痛みでつらいんです。」

◆ コーチ
「痛みはどれぐらい続くんですか?」

◆ Aさん
「翌日起きたときには治まっているんですが・・・」
「あまりにひどい時は、仕事の後に施術を受けたり、自分でも器具を使って背中をほぐしています。」
「そうすると痛みは少し治まってきます。」

◆ コーチ
「なるほど。大変でしたね。」
「なるべく職場の環境のような高さの机といすを用意しますので、普段の仕事をしているときの状態を見せてくださいませんか?」

◆ Aさん
「はい。」
「いつもはこんな感じで仕事をしています。姿勢に気を付けているときはこんな感じになるのですが、だんだんとこんな形に崩れていきます。」

◆ コーチ
「ありがとうございます。」
「質問があるのですが、良い姿勢ってどんな姿勢ですか?」
「意外と一人一人意見が違ったりするので、教えていただきたいのです。」

◆ Aさん
「こういう風に背筋を伸ばして、イスに座っていきます。」

◆ コーチ
「ありがとうございます。どうぞ一番楽な状態で聞いてくださいね。」
「今見せてくださった姿勢がご自身の考えられる良い姿勢での座り方なのですね。」
「これは個人的な感想としていつも思うのですが、人って色々な座り方があって興味深いです。」

◆ Aさん
「でも、私にとってはだんだんと疲れる姿勢です。」

◆ コーチ
「そうでしたね。」
「さて、見せてくださった姿勢はこの辺り(背中の筋肉)を緊張させているように見えるのですが、だんだんと疲れる姿勢って良い姿勢なんでしょうか?」

◆ Aさん
「???」

◆ コーチ
「もしも、良い姿勢というものがあるとしたら、その姿勢は楽であると思うんですがいかがでしょうか?」

◆ Aさん
「どうでしょう。考えたことがありません。」
「昔、教わった良い姿勢や雑誌に載っている良い姿勢を参考にしています。」

◆ コーチ
「そうですよね。私もそうやっていて背中が痛くなることが良くありました。」
「今でも、時折そんなことをやってしまいます。」
「もう一つ質問なのですが、筋肉の緊張は良い姿勢にとって良さそうですか?それとも悪そうですか?」

◆ Aさん
「悪い気がします。色々な所で背中の筋肉の緊張が痛みの原因と言われました。」
「でも、良い姿勢を作ってその状態に筋肉を鍛えていく必要があるのではないですか?」

◆ コーチ
「もしも筋力を鍛えないと、楽な姿勢にならないのであれば、子供はどうやって立ったり、座ったりしているんでしょうか?」
「子供は大人ほど一つ一つの筋肉の力は強くないように思います。でも、とても素晴らしい活動をいっぱいしています。」
「それに私たち一人一人の体は違います。」
「人によって条件が違う体なのだから、良い姿勢になる方法って一人一人違うように思うのですが、いかがでしょうか。」
「では、少し実験してみませんか?」
「あなたが思う良い姿勢のときと、自分が一番楽な姿勢とどちらの方が座っていて楽ですか?」

◆ Aさん
「姿勢は悪いけど、自分にとって一番楽な姿勢で座る方が楽です。」

◆ コーチ
「それなら、そちらの方が良い姿勢だと私なんかは思うのですが、どうでしょうか?」
「どうぞ、ご自身で試してみてください。」

自分で試す

自分で試すことで色々と感じたことや疑問を見つけたりすることができます。
コーチも人間です。失敗することもあります。
参加して自分で試してみることで、質問をしたり、一緒に考えたりすることができます。


◆ Aさん
「うーん。やはり私にとっては姿勢が悪いこちらの方の姿勢の方が楽です。」

◆ コーチ
「そうですね。私から見ても、そちらの方が筋肉の緊張も少ないように見えます。」

良い姿勢?

良い姿勢というものがもしも、自分にとってきちんと背筋を伸ばした姿勢だとしたら、病やケガで背筋を伸ばせなくなった方はどうすれば良いのでしょうか?
下の記事も参考にしてください。


◆ Aさん
「でも、これだと姿勢が悪くて体に良くない気がします。」

◆ コーチ
「確かに理想としては体に負担が少ない姿勢はあると思いますが、まず最初に気を付けていた姿勢より楽だとおっしゃられたことに注目してみてください。」

◆ Aさん
「確かに自分ではこちらの方が楽です。」
「でも、それじゃあ良い姿勢って何ですか?」

◆ コーチ
「姿勢という言葉には色々な意味があります。」
「ここにリストがあります。姿勢についてよければ一緒に考えてみませんか?」

考える

私たちの活動には自分の考え方が大きく関わってきます。
そうした自分の考え方を見つけていくのがシンキングボディです。
下の記事も参考にしてください。


◆ Aさん
「姿勢と一言で言ってもたくさんの意味があるんですね。そういう風に意味を考えたことはありませんでした。」

◆ コーチ
「世間一般で言われている悪い姿勢・・・例えば猫背でも人によって随分違います。少し単純化して説明しますが、首を前に出して座っている方と、お腹の筋肉を緊張させて座っている方では見た目は同じでも、最初に緊張している筋肉は違います。」
「自分の緊張している所を知らないと、緊張をとることはできません。その状態で他の動作をしても筋肉の緊張は増すばかりだと思いませんか?」
「先ほどの例で言えば、Aというお腹の筋肉を緊張させたまま、Bという背中の筋肉を緊張させても、原因となるAの筋肉の緊張は取れませんし、さらにAとBの筋肉を引っ張り合いの状態にさせてしまいます。」
「ちょっと模型を使って説明しますね。どうぞご自身でも触ってみて、一緒に確認していきましょう。」

模型

クラスでは模型や図を使って、動作や体の仕組みを学びます。
自分で触って確認したりすることで自分の動作について、より情報を持てるようになります。
体の仕組みを知ることの利点について、詳しくは下の記事を参考にしてください。


◆ Aさん
「なるほど、じゃあ良い姿勢を作ろうとして、より一層筋肉の負担を大きくしていたのですね。」
「でも、これだと、結局自分の原因となる筋肉の緊張は取れないのではないでしょうか?」

◆ コーチ
「姿勢って、色々な場面であっちへ行き、こっちへ行き・・・とどんどん変わるものだと思います。良い姿勢を作るというよりは、その都度その都度、最適に自分が動けたなら、結果として良い姿勢になっていると私は思うのですが、どうでしょう?」

◆ Aさん
「わかりません。あまり聞いたことが無い話なので。」

◆ コーチ
「そうかもしれません。」
「それと背中に痛みがあり、その原因が筋肉の緊張にあるのなら、本当は体がしっかり働いてくれているからこそ、筋肉の過剰な緊張を痛みとして教えてくれているということです。」
「私たちはそこから逃れるのではなく、そこから学ぶこともできると思うんです。」
「そして、さらに悪い姿勢とAさんが呼ばれている姿勢にも何かの必要性があったのかもしれません。」

「さて、先ほど最適に自分が動けたなら・・・とお話ししました。クラスで学ぶワークの仕組みに沿って体を動かすと、ちょっとおもしろいことがおこります。」

◆ Aさん
「おもしろいこと?」

◆ コーチ
「はい。自分が動けるためのサポートになるんです。」
「私はそれによって、前よりも楽に座ることができるようになりました。」
「未だに混乱することもあるんですけどね。」

「私たちは動く生き物。動物です。どんなに理想的な姿勢でも、ずっと何時間もその状態でいることはありません。」
「座っていても物を取ったり、パソコンを操作したり、同僚と打合せをしたり、電話をしたり・・・たくさんの動作があります。もしも姿勢が一つしかなかったとしたら困ってしまいます。」

「実際の仕事のときの動きをクラスで学び、そこで学んだことを実生活に応用していけます。」
「どうですか?ちょっと体験してみませんか?」

◆ Aさん
「よくわからないけど・・・やってみます。」

アクティビティ

クラスでは、「アクティビティ」といって、自分のテーマに合わせて、動作にワークをしていくことを行います。
座るということ一つをとっても、実は様々です。
詳しくは下の記事を参考にしてください。


◆ Aさん
「なんだか、いつもと違う座り方をしているような気がします。」

◆ コーチ
「私にも座り方が変わったように見えます。」

◆ Aさん
「でも、なんだか変な感じです。」

◆ コーチ
「変な感じがするのは自分の新しい側面が働いているからです。」

◆ Aさん
「少し、職場で試してみます。」

◆ コーチ
「どんどん試してみてください。それで例えばこの点が良かったが、この点がわからないといった疑問や質問がありましたらこちらにご連絡くださいね。」

「それを元にまたワークしていきましょう。」

「体の変化はすぐには起こらないもの。でもどんどん変化していけるものです。」

筋膜の変化

私たちの体は筋肉などを包む筋膜があります。筋膜の変化には時間が必要です。
下の記事も参考にしてください。


変化についてはこちらの記事も参考にしてください。

コーチ
「今日はありがとうございました。」

Aさん
「ありがとうございました。」


会話内容などは違いますが、私が施術の現場で実際にお会いする方々とのやり取りを元に作った会話です。
実際はもっと複雑に身体的・心理的・社会的要素が絡み合います。
つまり、身体の一部の問題ではなく、自分自身の自己や周囲との関わり方に「何かが」あります。

何人もの方が同じような悩みを抱えています。
会話の最中にこのようなお悩みを聞くたびに、施術の時間では伝えきれないことを、一緒に考えていきたいと思っていました。

私(コーチ)の意見が正しいわけでも、悩まれている方が間違っているわけでもありません。
レッスンでは正しい方法を学ぶのではなく、自分自身で考えていきます。
そして、コーチも提案しますが、強制ではないのです。

実生活で実際に試して、浮かんだ疑問などを一緒に考え、また持ち帰って試していきます。
そうすることで、自分で変化していけるようになっていきます。

その結果、今回の例でいえば、背中の痛みを誘発する座り方以外の座り方が実生活の中で選択肢に入ってきます。
また、結果がうまくいかなかったとしても、自分の何かが変わることで、今までとは違った選択肢を持つことができます。

グループワークをすることで、その場のやり取りを見てさらに学ぶことができ、参加者の分だけレッスンが豊かになっていきます。
自分をケアでき、どんどん自分に優しくなれるワークにあなたも参加してみませんか?あなたが参加することによってきっとあなたも参加者も豊かになっていきます。

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